Nitto ATPファイナルズ ラウンドロビン グループ・レイトン・ヒューイット 第1戦 錦織圭 vs R. フェデラー
前回の対戦
錦織圭 vs R. フェデラー 0-2 (6-7 (4-7), 3-6)
総評
錦織だからラリーをしない作戦だったのかもしれないが、
しかし、お互いどちらに転んでもおかしくないような試合展開で、
お互いに、「このポイントは決めていれば」、というポイントで決めれなかったが、
たったの数ポイントしかなかったので、見応え充分だった。
錦織は、S&Vでの臨機応変な戦術や2ndset第5ゲーム15-30の場面でサービスエースを取り、流れを渡さなかった事が良かった。
お互いの1stサーブインでのポイント獲得率が高かった。
フェデラーは2ndサーブのリターンのミスが多すぎたが、最後にリターンを下がって、取られたいたので、何とも言い難い。
錦織はフォアのスピン量を増やして、フェデラーに高い所で打たせるのを心懸ていた。
1stset
フェデラーは1stが入らないが、2ndが深く、錦織のリターンミスが多かった。
1stの確率は低いが、1stのポイント確率が高い。
3球目以内攻撃や3球目攻撃からの展開が良い。
フェデラーは錦織の1stサーブの確率が低いのにも関わらず、2ndサーブのリターンのミスが多すぎた。特にバックハンド。回り込んで、フォアで叩くが、これもミスが多かった。
フォアで回り込んで、リターンが入らないと、何もできていなかった。
錦織は、8ゲーム目、ブレークされてもおかしくない内容だったが、バックで3本アンフォースドエラーをしてもらえたので、ブレイクされなかった。
錦織はサービスゲームの内容が悪く、その次のサービスゲームでS&Vに切り替えるあたりが、試合を見ていて面白かった。
タイブレークを取ったが、その前のフェデラーサービスゲームで、錦織が決めていれば、15-40でブレイクポイントを握っていたかもしれない場面もあったので、徐々に流れは錦織に来ていた。
第12ゲームの4ポイント目が、このセットの最大の山場だった。
さんざんリターンミスをしてきたフェデラーが、アドサイドで、2ndサーブでフォアに回り込んでの一撃で決まったと思ったが、錦織がスーパーキャッチでポイントを譲らない。
タイブレークでは、フェデラーの1stサーブでのポイント奪取をし、錦織がセットを取った。
フェデラーが錦織の浅いボールをフォアでネットに掛けていなければ、5-5になっていたかもしれなかった。
前日練習から、フォアの感覚が合わないことでフラストレーションを溜めていたらしい。
2ndset
このセットの勝負の分かれ目は、意外だが、3ゲーム目の7ポイント目だった。
またも、フェデラーはいい体勢で打てるフォアをジャストアウト。
その前のゲームでも、フォアのボレーミスが…。
今日の試合では、こういった「このポイント、いつものフェデラーだったら」と思わせるようなポイントが多かった。
錦織はフェデラーのバックハンドの高い所を狙っていたが、ポイントをそれほど獲得できなかった。
しかし、バック狙いが効いたのか、バックハンドのストレートが有効的だった。(もちろん、ミスもあったけど)
ブレイク後はお互い1stサーブが入れば、ポイントを獲得していた。
ブレイクゲームはフェデラーのボレーミス→2ndでポイント獲得→DF→2ndでポイント獲得。
特にこのゲームの最後のポイントはセンターに来るのを読んで、いいリターンだった。